こんにちは 2013年1月のサンダンス映画際で初公開された「ブラックフィッシュ」ご存じですか?
2013年10月にCNNで全米にむけて、放送されました。日本では未公開及び、字幕版のDVDはないのでyou-tubeで(約1時間30字幕なし)視聴しましたので、感想を述べたいと思います。最後まで読んで下さいね。
悲劇のシャチ BLACK FISH
ガブリエラ・カウパースウェイト監督の「BLACK FISHドキュメンタリー映画」以前からずっと気になって、とうとうyou-tubeで見ちゃいました。字幕はありませんが、。
もう、かなり始めっから衝撃的な出だしだったので、涙がとまらず、、。
普段、私たちから見る水族館のイルカやシャチは、哺乳類で温和で愛らしいイメージしかなかったのですが、こちらのドキュメンタリーを見たら、シャチの恐ろしく凶暴な一面が映像を通して伝わり理解させられた動画です。
あらすじ
ティリクムは、ブリティッシュ・コロンビア州サウス・オークベイシーランドに家族と離ればなれにされ、生け捕りにされた。まだ子供だったティリクムはシーワールドの億単位の金儲けのために利用され、、。
そんな雄のティリクムがフロリダ州オーランドにある水族館シーワールドで、2010年調教師のトレーナを襲い死なせてしまう。
このような事件は1回や2回ではなく度々起こしていたが、シーワールド側は事実を隠し嘘のベールで包まれていた。
その実態を告発するトレーナ達!
ベテラントレーナの「ドーン・ブラチョワ」さんはティクリムとスキンシップをとり、「いい子だね」って撫でてたら、突然タンクの中に足を引っ張り死なせてしまう。
その時、映像に映っていた子供が泣きだしてしまった。
シーワールド側は、この事件に関しては不慮の事故と発表するが、事実は全く違った。
その時のトレーナの証言は、水中に引きずり回されながら、ブラチョワさんが「助けて~」って叫んでいたがティリクムは、水中にいた他の2頭のシャチとバレーボールゲームのようにブラチョワさんの髪を咥えながら、もう1匹のシャチに投げ飛ばし溺死させてしまった。
シーワールドで働いていた元トレーナ達が、その実態を包み隠さず告発している。
こちらのドキュメンタリーで驚いたのは、トレーナ達はシャチの飼育方法は習うのだが、本質的なシャチの生態や海洋生物学的な事には無知なのであった事、教えられてなかったという事実。
そのためガイドは、観客にシャチについて説明する内容が事実とは異なり、シーワールドの残酷な面やどうゆう経緯でシャチが水族館へ来たのかも知らない。
通常、シャチの寿命は、人間の寿命と同じくらい生きるのだそう。※(海洋生物学者の話しでは)
シャチは、狭いタンクの水族館で 日々ストレスを抱えているので、どんなに生きても20年~30年程、いやもっと短命かもしれない。
↓水族館のガイドが間違った説明をしている場面も多かったです。
観客が、ガイドに「シャチの尾びれは、なぜあんなに曲がっているのか?」の質問に関しても「年を重ねる(old)とだんだん尾びれが曲がってくる」とか、、。
事実は、シャチの尾びれが曲がるのはストレスだそうです。シャチも人間と同じように病んでる状態だそう。
動画で見ると水族館のシャチはすべて尾びれが曲がっていて、野生のシャチはピーンと尾びれがたっています。
シーワールドの経営群の様々な嘘の情報操作が行われていて、トレーナ達は洗脳されていた事も告白してます。
尾びれが曲がっているティリクム
野生のシャチ尾びれがたって元気いっぱい
見た感想は?
始めから最後までとてもリアルな内容で、水族館の娯楽のイメージがいっきに覆されました。
今の心境ではもう、水族館へは行きたくないです。
こんなふうに家族と引き離され、シーワールドの金儲けのために利用され、、。
人間のために一日の大半はショーと練習の日々、それ以外は狭いタンクの中にいれられ、、。
本来、優しくて愛嬌のあるティリクムを変えたのは、そんな過酷な環境に何年も身をおき もう我慢も限界で 凶暴化してしまったのでは、ないのでしょうか?
このドキュメンタリーは、魂が揺さぶられました。
広い海にいる野生のシャチを捕え,人間の見世物にすることが正しい事なのかを、深く考えさせられドキュメンタリーでした。
一番、衝撃的だったのは ティリクムを捕獲する時、ティリクムの泣き叫ぶ声と家族(お母さん)が最後の最後までその場から離れませんでした。映像は事実ですので、リアルで心が痛みました。
シャチやイルカは知能が高く群れで生活し 伴侶と、一生(only)添い遂げるほどの愛情の持ち主なんだそうです。
いきなり、子供を奪われ残された 家族の痛みは測りしれないですね。
また、シャチはそれぞれが全く違う習慣や文化を持っているらしく、同じシャチだからといって同じプールで飼うのは 不可能で もってのほかだそうです。
そのため、ティリクムはシーワールドので 自分より小さいメスのシャチからの虐めにあっていたのです。動画でみると、血を流しうづくまっているティリクム。
その上、ティリクムは雄シャチで他のシャチよりも巨体だったので、水族館のタンクは狭くて苦痛だったに ちがいないです。
そうしたストレスから人を襲ってしまったのでないでしょうか?
こちらのドキュメンタリーがアメリカで放映するや、「動物愛護や一般民衆」がシャチの捕獲に対して声を上げたり 実際に行動を起こす人が現れ、ティリクムを「フリー」にと活動宣伝を始めましたが、願いは叶わずティリクムは肺の感染症のため、2017年1月6日亡くなりました。
ティリクム やっと天国にいけたね。もう、自由だよ。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は「BLACK FISH」の感想(主観的コメ)をたっぷりと述べさせて頂きました。
まだ、見てない方はアマゾンで,レンタルできますのでご視聴してみて下さいね。
最後までお読み頂き有難うございました。